それでは横溝正史シリーズのパート1も、『悪魔の手毬唄』を残すのみとなりました。これが終わったらこのシリーズはちょっとお休みにしようと思います。
放送
1977年8月27日から10月1日の全6回
出演(古谷一行以外)
高岡健二
佐藤友美
鈴木瑞穂
池波志乃
東野英心(Mr.中学生日記)
他
そして・・・忘れちゃいけない
故・夏目雅子
監督
森一生
音楽
真鍋理一郎
あらすじ
岡山県警日和警部の紹介で金田一は岡山県の山奥にある鬼首村(おにこべむら)の温泉宿、『亀の湯』で休暇を過ごしていた。
この宿の主人は20年前の殺人事件で亡くなっており、現在はその妻リカが亀の湯を切り盛りをしている。その殺人事件は犯人の詐欺師『恩田幾三』が逃亡したまま行方が掴めず、迷宮入りになっていた。
月日は流れ、20年後。恩田が村の娘に生ませた『大空ゆかり』こと別所千恵子が人気歌手となって鬼首村に帰省をする。村はお祭りのような騒ぎになるが、そんな中、金田一が村で知り合った『多々良放庵』が自宅に吐血の跡を残して失踪。実はその前日に、放庵のかつての妻、『おりん』が放庵との復縁の為に鬼首村に姿を現わしていた。
しかし、おりんは前年、既に病死していたのだ。いったい誰が何の目的でおりんに化けているのであろうか。
その後、村の若い娘達が次々と奇妙な方法で殺されていく。そして事件の背後には常におりんとおぼしき老女の存在がちらついていた。
金田一の捜査によって村に古くから伝わっている手毬唄にその謎が隠されていることがわかる。警察は失踪した放庵がおりんに化けて犯行を行なっていると睨み捜査をする。
やがて金田一の推理によって20年前の事件と一挙に解決をみるのであるが、それはあまりにも悲しい結末であった。
ちょっと小耳にはさんだ話によると、この『悪魔の手毬唄』。全6回の放送ですが、最初は5回で終わるハズだったらしいです。しかしあまりにシリーズが好評だったので、急遽6回に延長をしたとのこと。原作を読んでからこのDVDを見ると、なんか後半が妙に間のびした印象があるのはその為と思われます。
しかし、それは強いていえば・・・っていうお話で総合的にはいい出来だと思います。音楽も派手さはないけど佳作揃いで、不気味な映像をジワ~っと気持ち悪~く盛り上げてます。
あと大事なこととしては、やっぱりこのドラマは大空ゆかり役で出演している夏目雅子の存在感に尽きるってもんです。弾けるばかりの若さと美しさを画面の中で全開バリバリで見せつけています。スターってこういう人のこういう人の事をいうんだと思います。つくづく惜しい人を亡くしたものです。合掌・・・
子供の頃、おりん(と思われる)の影が土蔵に映し出されたあの映像。怖くて怖くて、トイレに行けなかったもんです。
この話は、もちろん金田一耕助の推理話なんですが、ホラーっぽいところもちょっとあって、夏に見るにはピッタリの作品じゃないかと思ったりするのである。
一応、これで横溝正史シリーズのパート1は全部紹介を完了しました。しかし、これって思ってた以上にしんどい作業でありました。
パート2の方は・・・気が向いたらやります。まぁ、あんまり期待しないで待ってて下さい。(笑)
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