『犬神家の一族』、『本陣殺人事件』に続く横溝正史シリーズの第三弾、『三つ首塔』。
わりと安易に『横溝正史シリーズ』をやったるぜぇい!って感じで始めたのはいいのですが、いざやってみると
結構しんどい。
┐(´~`;)┌
とはいえ書き始めるとそこはそれ。やっぱり私もマニアの端くれ。「あれも書かなきゃ
。これも書かきゃ。」って感じで結構な長文になってしまいます。
しかも記述に間違いや思い違いがあったのでは、“もっとマニアの方々”に物凄く怒られそうなんで、一応、各種資料で内容に間違いがないことをちゃんと確認してからの投稿してます。だから書き込むのに物凄~~~く疲れるのです。
ハイ、以上で愚痴はおしまい。それでは本題に入るんで、皆さん、お付き合いのほどよろしくお願いします。
放送は1977年5月28日~6月18日までの全4回。
出演(古谷一行以外)
黒沢年男
真野響子
小池朝雄
小松方正
ピーター
米倉斉加年
佐分利信他
スゲー豪華!v(^-^)v
でも、結構死んでるな・・・(T.T)
監督
出目昌伸
音楽
中村八大
そう、あの中村八大。“SUKIYAKI”こと『上を向いて歩こう』の中村八大。なんでこの人が、どういうツテで音楽を担当したのかはまったくわかりません。わからないけど、スゲーいい仕事をしてます。詳しく後ほど。
あらすじ
高名なドイツ文学者“上杉誠也”の華やかな還暦祝いの席で突如として連続殺人が起きる。詳しくは長くなるので割愛しますが、その後、上杉氏の姪・宮本音禰(おとね)がアメリカの日系大富豪の遺言状によって、莫大な財産を相続する相続人であることが判明。ただし他にも相続をする者が複数おり、その相続人が一人減れば受け取る金額が増えるという、『三段逆スライド方式』的な、恐ろしくもファンキーな遺言状。還暦祝いで殺されたダンサーも相続人の一人であった。その後も彼女の周りでは次々と関係者が殺され、彼女は否応なく事件の渦中に巻き込まれていく。
やがて、音禰は、パートナー高頭五郎(たかとうごろう)と“約束の地”、三つ首塔にたどり着く。そこには世にも恐ろしく、意外な結末が待っていたのである。
マニアの間で、実はこのテレビ版三つ首塔は大変評判がよろしいようです。理由は以下の三つ。
1・原作に忠実
2・映像が映画のように凝っている。
3・音楽が素晴らしい。
わかるううう!!!。私も同感です。テレビドラマにしては恐ろしく作品のクオリティが高く、スタッフがいかにこの作品に真剣に取り組んでいたかが素人にも瞬時にわかります。
まぁ私の場合、どうしても映像より音楽の方に目というか耳が行きがちなんですけど、この中村八大っていう人についても、“上を向いて歩こう”の人っていうくらいの知識しかありませんでした。でもこの横溝正史シリーズのDVDを改めて見直すと、今さらながら
この人、才能あるわ・・・
ちょっとフライングなんですけど、このお方、この後の『悪魔が来たりて笛を吹く』や『獄門島』の音楽も担当してます。で、どれも物凄く素晴らしい出来。作品の雰囲気を壊すことなく、それでいてマニアの琴線にグッとくるアクの強さもあるという、さすがは“世界の中村”
とりわけ、この『三つ首塔』では、戦後間もない東京のアングラチックな混沌を妖しく、かつ煽情的に描いていて、そこが本当に素晴らしい。
実を言うと、私は原作の『三つ首塔』は横溝作品の中で、それほど好きな作品ではありません。故に原作をそう何回も読んでいないんですが、このDVDはもう何度見たことか。
最後になりますが、この『三つ首塔』、内容的にかなりアダルトな一面があったりします。だから、一家団欒で楽しむには不向きかなと。(そんな家はないか・・・)
その点を承知の上で、電気を消して一人で「ヘヘへ」とお楽しみ下さいませませ~♪
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