このところいろいろと考えていたことを書こうと思います。例によってオッサンの独り言ですから、時間を1秒たりとも無駄にしたくない方は速攻スルーしてください。では始めます。
「今度新しいショッピングモールが出来るんだってさ!」
とか
「新しい道路が開通して●●●に行くのが便利になるよ。」
なんて話を聞くと自然とテンションが上がります。一般論として便利になることは正義です。でも反面最近はこんなことを考えるようになりました。
新しくモノを作るのはいいとして、作りっ放しってワケにはいかないし、それを維持・管理しなきゃいけないんですが、それって誰がやるのと。或いはそれらが将来的に古くなり壊さなければならない時に、誰がその作業をするのかと。要するにモノを作るのにも、維持するのにも、壊すのにも、そういう所ほど人力が必要なのに、その業界は慢性的は人手不足になってます。日本が一億総ホワイトカラー化してしまい、自ら手を汚して額に汗して重労働をしなくなってしまった昨今、どうするのこの現状をと。
私が生きているうちはまだ何とかやっていけそうな気はします。でも娘が大人になる頃には、人手不足でインフラの維持が難しくなり、世の中回らなくなってしまうんではと思うことがよくあります。
そんな中、物流の世界では所謂2024年問題で大変なことになってます。野村総合研究所さんによると、今後何らかの対応をとらなければ人手不足で30年には全国で35%の荷物が運べなくなるとのこと、これも根っこは同じだと思います。
この間amazonで買い物をしました。夜の7時頃ポチッとやった荷物が翌日の夕方にはもう自宅に届いたの見て、「便利だなぁ」とはこれっぽっちも思わず、「運送屋さん大変だな。別にそんな急いでないのに。」と感じたワケです。
別のところで買い物をした時には、送料が無料でした。有り難いちゃ有り難いんですけど、その送料て誰が負担すんの?って。
私が嫌いなドラマとかで、若いサラリーマン役の役者さんが決まり文句のように
今度のプロジェクトの
プレゼンがあって
クライアントがぁ
●●日までに資料をつくらなきゃ(パソコンをパチパチ)
みたいなことを言うんですね。そりゃまあドラマの主人公ですから、ブルカラー的な仕事では華がないのかもしれませんが、じゃあそのプロジェクトとやらのかったるい現場作業を誰がやんの?とか心の中でツッコんでたりします。
ホワイトカラー的な仕事って、代わりにやってくれる会社や人はいくらでもいるので、会社がひとつふたつ無くなろうが、人が変わろうがたいして世の中には影響がないってところがあります。まあ会社が潰れたらそこで働く人は失業するわけで、影響がないってことはありませんが。
でも前述のブルーワーカー的な仕事、皆さんが思う底辺の仕事ほど、人が足りてなくて、いざその業界がパンクしたら世の中回らなくなるって事に案外皆さん思いが至らないって現状があると思います。
去年の秋に私の住んでいるところが台風の影響で水道が止まり、市民は大変に往生しました。その時に現場で作業する人達(ブルーワーカー)が懸命な努力をして問題を解決してくれました。その時にホワイトカラーの人達が何をしてたかっていうと、オロオロするばかりでクソの役にも立たないワケです。あと30年もすると、災害時以外にもこういう事態が日常茶飯事になるかもしれません。
で、結局何が言いたいのかというと、もっとブルーワーカーの人達に適正な賃金と、適正な労働環境を整えてあげないと、日本は滅ぶよとってことです。皆さんがブルーワーカーだって思う仕事ほど、文明社会を土台から支えているんだよと。
すいません、長々と独り言を書いてしまいました。ご静聴ありがとうございました(笑)
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