前回の記事からの続きです。
二俣城と鳥羽山城を見てそれなりに楽しんだ帰り、ちょっと時間が余ったので、「何処かへ寄り道するか。」と思ったわけです。で、しばし沈思黙考・・・
「高天神城か諏訪原城、どっちかに行こう。」
と考え、どちらを取るか思案した結果、諏訪原城へ行くことにしました。30分くらいチャチャと見ればいいかなと。
まったくの思いつきでしたが、GPS先生の正確な案内で迷うことなく現地に到着。二俣城から時間にして約40分。まずはビジターセンター前の駐車場に車を置き、中へ入ります。と、ここで私は「やべえ、失敗した!」と思ったのです。
ビジターセンターはちょっとした資料館的な建物で、そこに諏訪原城のジオラマがあります。このジオラマがなかなかに素晴らしくて、それをじっくり眺めるだけで、日本酒2合ぐらい飲めそうです。
あと他にも火縄銃の鉄砲玉とか展示物がいろいろとあって、30分くらいですべての見学を済ませようということが、既に無茶な計画であることを悟りました。
もっとこのジオラマや展示物を眺めていたいと思いましたが、帰る時間が決まっているので、後ろ髪を引かれる思いで城跡を目指しました。そしてここで二回目の後悔です。
何ここ、思ってたよりデカいジャン!
下調べを全然してこなかったので、こんなに広いとは思ってませんでした。直前に行った二俣城・鳥羽山城はもっとコンパクトでした。ところが諏訪原城で私が見たかった丸馬出し&三日月堀まで、ゆっくり歩いたせいもありますが、なかなか辿り着けません。
それにしてもそこへ向かうまでの空堀は相当な規模で、それを見るだけでも圧倒されます。諏訪原城は武田が作り、それを徳川が奪い、しかし結局その後徳川が関東へ移封となり廃城となってしまったため、たかだか17年しか存在しなかったらしいです。すなわち安土桃山時代には廃城になったわけですが、そうとは思えない保存状態のよさで、いい意味で驚かされました。
で、件の丸馬出し&三日月堀にやっとこさ辿り着いたんですけど、ここで三回目の後悔。
夏場の山城は草が茂っていて、三日月堀の深さとか規模がわかりづらいです。
実は実兄が今年の春先に諏訪原城に訪れていて、その時の写真を送ってくれましたが、草があんまり生えてないので、堀の中とか土塁ののり面とか、堀切の深さとかがよくわかるんですね。「こういう城はやっぱり冬場とかに来た方がいいな。」と思いました。
まあ、現地の雰囲気とかは私が作ったYouTube動画をご覧下さい。
こんな感じで素晴らしいお城でした。また日を改めて、ゆっくりじっくりと見てみたいものです。
駄文に長時間お付き合いいただき、ありがとうございました。