ネットのニュースを見てると、今年の大河ドラマ《どうする家康》の評価があまりよろしくないように感じます。批判的な意見を総合すると、駄目な理由として
①演技が軽い
②コメディに過ぎる
③CGがちゃちい
ということに集約されるようです。
私もその点は気になるところではあります。ただ、案外評価している部分もあるので、今回はそのお話をしようと思います。評価している点は以下の通りです。
①桶狭間の後、家康が三河で独立するまでを時間をかけて表現していること。
今までの大河ではこの辺りを、たぶん時間の関係でしょうが、かなり端折った感じでやってました。
でも実際は大樹寺の先祖の墓の前で切腹しようとしたとか、それを登誉天室に諭され思いとどまったとか、そのあたりについて表現した大河は今までなかったと思います。このことは《厭離穢土 欣求浄土》という旗印に直結する逸話でもあり、実は結構大事なエピソードです。
あと、家康に限らずな話ですけど、当時の武将が一向一揆との戦いに手を焼いたことなどは、大河的にはスルーされることが多かったので、その点は○だと思います。
②今川氏のことを丁寧に描いていること。
最初の放送でいきなり今川義元が死んでしまい、その時は「えっもう死んじゃったの?」て思いました。でもその後の回想シーンでは義元が度々登場し、彼が名君であり人望があったこと。あとは当時の駿府がたいそう繁栄していたことをちゃんとやってくれるのは静岡市民としては非常に嬉しいことです。
昔(三十年近く前)見た、確かテレビ東京でやった柳葉敏郎の秀吉は本当に酷かったです。今川義元役を確か長門裕之がやってて、公家かぶれのバカ殿みたいなキャラクターでした。
これこれ↓
それに比べたら近年は義元公がキチンとした戦国武将として描かれていることが多く、時代が変わったなぁと思います。
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③例えば本田忠勝みたいな、今まではあまり表に出てこなかった家臣にスポットライトがあたっていること。
石川数正なんかもそうです。そういうところがマニアのハートに響くものがあります。
でも不運なことというのか、失敗したというのか、少し前までBSのNHKで日曜日の朝に《おんな太閤記》が放送されてました。今から40年くらい前に放送されたこの番組は本当に重厚な仕上がりで、それと比べると確かに今回のどうするは確かに軽すぎるのかもしれません。でも上記の理由で私的は決して嫌いじゃありません。ただひとつ気になるのは・・・
こんなスローな展開で
年内に放送が終わるのかね?
ってことです。(笑)