先日、高校時代の友人がやっているブログサイトを覗いてみたところ、こんな画像が貼り付けてありました。
ピノキオていう、Panasonicが四半世紀ほど前(!!!)に販売していた通信端末ですが、PHS(!)回線を使って通話が可能っていう、つまりスマホのご先祖様のような製品です。そりゃまぁ、今のスマホからすると笑っちゃうようなレベルの製品ではありますが、コイツから溢れ出ている近未来感&ワクワク感はいったいなんなんでしょう。
1997年かぁ。バブル崩壊後、その後処理で日本中が右往左往をしていた一方で、何処かにまだバブルの余韻を引きずっていたような頃でした。日本の経済も決していい状態とは言えませんでしたが、でも今よりはマシだったかなと思えるのは思い出補正というヤツでしょうか。でもこのピノキオを見て思うのは、この頃の日本の家電メーカーってまだまだ元気があったなってことです。
と、ここまで書いといて言うのもなんですが、実は私、ピノキオって製品に関しては全然記憶がなくって、もしかしたら当時もその存在に気がついていなかったのかもしれません。或いは驚異的な老人力によって単に忘れてしまっただけなのかもしれませんが。とにかくそれ故思い入れのようなものは皆無なんですけど、それよりこの広告を見てSHARPが販売していたザウルスのことを思い出しました。
時期的にはガラケーの全盛期で、ザウルスはそれを補完するような立ち位置だったように記憶しております。
通話の機能こそないものの、これ一台でスケジュールの管理や、メールの送受信とか、インターネット、あとはカメラの機能なんかもあったんですね。私は当時から超弩級なアナログ人間だったので、こういうのに1ミクロンも興味はなかったのですが、ハイテク(笑)好きな友人は「ザウルス欲しい!」とか言ってました。
ところが2010年前後にスマホが物凄いスピードで普及し始め、あっという間にザウルスは市場から消えてしまったんですけど、なんかその辺りはオーディオのMDプレヤーと同じような匂いを感じます。MDなんて発売当初は「うぉぉコイツはスゲェー!!!」って死ぬほど感動したもんですけどね。そしてその後、日本の家電メーカーは失われた30年の中で、シロモノ家電は新興国にやられ、通信端末分野とかそっちの分野でも海外のスマホ勢に押され、今や見る影もない有様です。
それにしても・・・もし日本の家電メーカーにスティーブ・ジョブズみたいな天才がいて、スマホを世界に先駆けていち早く商品化していたら、日本の家電業界、通信分野は一体どうなっていたんだろうって思います。でも日本型の経営では、スティーブ・ジョブズみたいな人は出てきにくいのかなとも思います。
彼は自身はiモードにかなり影響を受けていたみたいですね。
個人的にはやはり日本のメーカーに頑張ってもらいたいのですが、もはやスマホの世界で海外勢に真向勝負てのも無理みたいだし、スマホでも何でもいいんですけど、何か次の技術的なブレークスルーが起きた時に、せめて日本のメーカーがその先頭に立っていて欲しいなと思う今日此の頃です。すいません、例によってまとまらない文章になってしまいました。
終

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