おっさん天国 物欲の泉

日々物欲にまみれ、煩悩の海に溺れて暮らすおっさんがおススメしたい、あんな物・こんな事をご紹介いたします。

不死蝶

 

 

 

嫁がよそ見をしている間に(笑)、前回予告をさせてもらった『不死蝶』をやってしまおうと思います。ちなみに『不死蝶』であって『不死鳥』ではありません。

 


放映
1978年7月1日から7月15日までの全3回

出演(古谷一行以外)
竹下景子
江木俊夫
栗田ひろみ(!)
植木等
小沢栄太郎
山本昌平
岩崎加根子

監督
森一生

音楽
真鍋理一郎


あらすじ
 金田一耕助は信州射水の資産家『矢部杢衛』なる人物から調査依頼を受けた。23年前、杢衛の次男、『英二』が射水の鍾乳洞の中で殺された。犯人は長男『慎一郎』の恋人、『玉造朋子』とみなされていたが、朋子は鍾乳洞に

「あたしは行きます。でもいつか帰って来ます。蝶が死んでも翌年、また美しくよみがえるように。」

という手紙を残して失踪をしていた。
 射水は現在、ブラジルのコーヒー王『ゴンザレス』の養女『鮎川マリ』とその母、『君江』が滞在中で、杢衛氏の金田一への依頼とは、玉造朋子と鮎川君江が同一人物かどうかを調査することであった。ある日、鮎川マリは町の有力者を集め、パーティーを開いた。
そして、そのパーティーの間に君江は夢遊病の発作を起こした状態で鍾乳洞へ入って行った。君江を捜索すべくパーティーの参加者は鍾乳洞に入って行くが、そこで一行は杢衛の死体を発見するのであった。君江の行方はその後ようとして掴めなかった。


私情インプレッション

 この作品、『横溝正史シリーズⅡ』の中では、私的にはわりといい出来であると評価しております。鍾乳洞のセットはかなりショボいし、山本昌平氏の慎一郎役っていうのはなんか私のイメージとはだいぶ違いますが、原作にも忠実でロケ地(どこかしら?)の冬の寒々しい枯れた田舎の景色がなかなかにGOODです。テーマ曲もスキャトをフューチャーしたムーディーな曲でかなりいいです。BUT!私がこの作品で一番評価するのは、若き日の『竹下景子』の美しさです。

 

 

 

あともうひとつの見所は江木俊夫の見事なまでの大根っぷりかしら。

元フォーリーブスの中では北公次が映画版『悪魔の手毬唄』でなかなかいい演技をしてるのとはえらい違いです。もう『にっちも・さっちも・どうにも♪』江木俊夫です。

あと『都』役の栗田ひろみの愛くるしさが非常にいいですね。

 

 

で、結論。

 

総合評価
★★★☆☆
星三つ。


しかし、この横溝正史シリーズⅡ。ひとそれぞれいろんな受け止め方があるとは思うんですけど、残念なことにまあまあよかったのはこの作品までなんです。これ以降、原作重視の我輩にはキッツい作品が続きます。いや違うぞ、次の次の次『黒猫亭殺人事件』があった!黒猫亭殺人事件はパートⅡの中では一番好きな作品なんです。
つまりそれを除くこれ以降の作品・・・嗚呼、なんか俄然やる気が失せてきました。(x_x;)

しかしこのままでは終れない。書かずに死ねるか!という昭和のギャグおりまぜつつ、次回に続くということにしたいと思います。