おっさん天国 物欲の泉

日々物欲にまみれ、煩悩の海に溺れて暮らすおっさんがおススメしたい、あんな物・こんな事をご紹介いたします。

大阪新世界へ(ただし2008年10月の話)

 

「趣味は?」と聞かれると、「旅行です。」と答えることにしてます。

若い頃は「音楽です。やるのも聴くのも好きです。ちなみにドラムやってます。」とか、「車が大好きなカーキチ(死語)です。」など答えてましたが、ここ10年のくらいそういうのは本当にどうでもよくなってて、ベタだなぁとは思いつつも、旅行が一番の楽しみとなってます。例の放置ブログにも国内外、あちこちに行った時の旅行記がたくさん残ってるので、今回はそんな中のひとつ、新世界へ行った時のものを転載したいと思います。因みに日付を見ると2008年10月とあります。古い文章にはなりますが、お付き合いいただければ幸いです。


(前略)新世界が大変に異常な街に感じたと書きましたが、その印象は駅を出た瞬間から即、私の脳みそに深く刻まれることとなりました。
 大阪の環状線、すなわち東京で言う山手線にあたる電車を新今宮って駅で降ります。ここから新世界の街に出ていくためには、普通は新世界に近い『東改札口』から外にでるんでしょうけど、我々は乗ってた車両の位置の関係で、間違えて『西改札口』から出ることになってしまいました。

 まるで人気の感じられない、ビルの非常口みたいな階段をスタスタと下り、色気の欠片もない地下道をトコトコ歩き、「確か新世界はここから線路沿いに右手に歩くんだよなぁ。」と、予めインプットしておいた脳内ナビを駆使し、かの地に向かおうとしたのですが、そこで我々が目にしたのは、“家のない自由人”のオジさんが自作したと思われる“エンジョイDIY”系のお宅がズラっと並んでいる異様な光景でした。

 


何の哺乳類のものなのか、ウ●コが道路の真ん中数箇所に鎮座ましましており、ゴミは路上に散乱し、そのゴミに何を求めているのか、一心不乱に漁さっている“色黒”な自由人のおじさん。

 

 

「何ここ、怖い!!!」

 


マジでヒビり、ドン引きする嫁さん。


 どうにか大通りに出て、適当~に路地を抜けると、テレビや雑誌で見たことのある新世界の景色が目の前に広がってきました。ここに至ってやっと嫁さんは精気を取り戻したので、気持ちをリセットして観光をスタート。

 

youtu.be

 


 でもなんでこの街ってこんなにも飲食店ばっかりなんでしょうか?詳しく調べたワケじゃあないのですが、見た目8~9割は外食の店って感じで、これまたイメージだけど、そのうち7割は串カツの店。あとはホルモン焼きとか、フグとか、たこ焼き、お好み焼きとか、とまぁそんな感じです。加えて、それらの店構えに共通して見られる、自己主張の強さはいったいなんなんでしょう。まぁそれって新世界に限った話ではなく、大阪の繁華街全般に言えることなんですけど、静岡なんて地味な地方都市に住んでいると、その派手さがなんだかとても目にピリピリときます。そういえばこんな作業着屋さんもありました。

 

 

 一応、事前に嫁さんとこのエリアで名物の串カツを食べようって話をしていたので、予め調べてあった店にイン・・・・のハズでしたが、実は混んでいたので30分ほど路上で待つことになりました。お目当ての串カツのお店はジャンジャン横丁の一番端にある、『だるま』さん。詳しくは以下の動画をご覧下さい。

 

youtu.be

 

 よく考えてみると私は、今まであまり串カツというものを積極的に食べるということがありませんでした。少なくとも静岡という土地にあっては、串カツってのは完全に脇役・・・にもならない、学芸会の木とか石、頑張って通行人とかそのくらいの存在感しか感じてませんでした。が、今回の旅行を境に考え方がガラっと変わりました。

 


美味かった。

 


串カツはもちろん、合間につまんだ『どて焼き』も大変に美味。嫁さんは大変に喜んでいて、とりわけソースの味がお気に入りらしく、無料のキャベツにつけてひたすらバリバリとかじってました。この店で長居をしてもよかったのですけど、どうせなら違う店をハシゴしようってことになって、その辺りをフラフラしたのですが、やっぱりというか、いろいろと変な店がたくさんありました。以下にその写真を貼り付けようと思います。

 

さすがに坂田三吉の地元。将棋屋(?)さんが少なくとも二軒はありました。

 

あと、雀荘もなぜだか多数あります。

 

見えるかな、調髪が800円ヨリと書いてあります。それにしてもいったいどんな頭に仕上がるのでしょうか。

 

立ち食いうどんも安い。

 

路上で売ってる服(古着か?)も激安。

 

ガード下では蚤の市みたいなことをやっているし。


とにかく全般的に物価が非常に安い。

 


自由人の方々が集まるのもそうした理由からでしょうか。さて、だいぶ長くなってしまったんで、ここらで私が見た新世界を総括して終わりにしたいと思います。


新世界・・・そこは私の“ホームタウン”である浅草に比べて物価は半分。そして非日常感を10倍濃縮したような街でありました。一八アニさんだったらきっと気に入るだろうなぁ。それにしても・・・・

 

 

 

一日であんなにたくさんのホームレスの人達を見たのは初めてだ!!!!!